「心の傷、一生消えない」 被害女性、実行役の判決で 首都圏強盗

今回逮捕された4人が指示した疑いがある千葉県市川市の事件では、未明の時間帯に男らが家に侵入し、女性に容赦なく暴行を加えた。 「体の傷は治っても心の傷は一生消えない」。千葉地裁で10月に言い渡された実行役の男(22)の判決では、被害女性の悲痛な思いが読み上げられた。 判決文や捜査関係者によると、実行役の男3人は昨年10月17日午前1時半ごろ、民家1階の窓を割って侵入。驚きで抵抗できなかった女性の顔を、男2人が繰り返し殴打した。「指を折れ」「腹を蹴れ」。指示役からの電話越しの指示に従い、凄惨(せいさん)な暴行が続いた。 その後、粘着テープで女性の手足を拘束し、目隠しした状態で車に乗せ、埼玉県内にあるホテルに向かい監禁した。女性が警察に保護されたのは、事件発生から約20時間後で、肋骨(ろっこつ)の骨折など2カ月のけがをした。 「凶悪な事件を起こした犯人を絶対に許すことはできない」。判決はこうした女性の厳しい処罰感情について「当然と言える」とした。

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