2025年8月、石川県七尾市の介護施設で同じ部屋に住む93歳の男性を殺害したとして88歳の男が逮捕された事件。金沢地方検察庁は8日、男に対する鑑定留置の期間を延長すると公表しました。 ■「同室の男性(93)を殺害」事件の経緯 この事件は2025年8月22日、七尾市中島町の介護老人保健施設「寿老園」で、同じ部屋に入居していた93歳の男性を金属製のおもりなどで複数回殴って殺害したとして、七尾市中島町鹿島台の岡田道定容疑者(88)が殺人の容疑で逮捕・送検されたものです。 金沢地検は、岡田容疑者が刑事責任を問えるかを調べるため、8日まで3か月間、「鑑定留置」を行ってきましたが、期限を2026年の1月13日まで延長すると公表しました。一方、延長の理由については明らかにしていません。 ■「嫌なところを我慢していた」容疑認める これまでの調べで、岡田容疑者は容疑を認めているということで、一緒に生活している中で嫌なところが見え、注意しても直らず我慢していたという趣旨の供述をしています。 金沢地検は、岡田容疑者を殺人の罪に問えるかどうか、引き続き刑事責任能力の有無について慎重に調べを進めます。