広島県警福山西警察署は、福山市に住む男性(70代)が、警察官と検察官を名乗る男から現金1000万円をだまし取られたと発表しました。 警察によりますと、男性は11月28日、自宅の固定電話に兵庫県警を名乗る男から電話があり、その後LINEのテレビ通話に誘導されました。兵庫県警を名乗る男は、「あなた名義の通帳に詐欺の犯人がお金を出し入れしている」「名義人のあなたも容疑者になる」などと話したと言います。 その後、12月2日には検察官を名乗る男からもLINE電話がかかり、「あなたの無実を証明するには、あなたの口座から現金を下ろし送ってもらい、そのお金を調べる必要がある」、「あなたの無実が証明されれば現金はすぐに帰ってくる」などと言われ、男性は指示されるまま現金1000万円を宅配便の小包に入れて発送し、だまし取られたということです。 その2日後、男性の元へ再び、現金300万円を要求する電話があり、男性がお金を引き落とそうと金融機関の窓口へ行った、ところ、不審に思った職員が通報したということです。 警察は、最近、同様の犯行が起きているとした上で、▽警察官や検察官がSNSで連絡を取ったり、金銭を要求することはない、▽犯人は「犯罪に関与している可能性がある」、「逮捕」、「捜査」などの言葉を使って不安をあおってくる。警察官を名乗る人物から電話等があればすぐに110番するよう呼びかけています。