110番1千万件超で最多ペース 「太鼓うるさい」緊急性なし2割

全国の警察が2025年1~11月に受理した110番通報は1002万3622件あった。警察庁が「110番の日」の10日にあわせて発表した。記録の残る1961年以降で最多だった前年1年間の1059万5820件を上回るペースだ。 警察への緊急の通報先が110番に統一されたのは60年。2002年からは携帯電話などによる通報が固定電話や公衆電話を上回った。携帯電話などによる通報は年々増えており、25年1~11月は8割近くを占めた。 ■「バックで駐車したいが……」 通報の受理件数を都道府県別に見ると、警視庁が183万493件で、次いで多い大阪府警の2.1倍に上った。最も少なかったのは秋田県警で3万3090件だった。 通報者のスマートフォンなどで現場の映像を送る映像通報システムの利用も徐々に広がっている。25年は11月までに7173件あった。行方不明者などの「保護・救護」の通報が半数近くを占めた。 通報内容全体では、事故などの「交通関係」が3割超を占めた。ただ、緊急の対応を必要としない苦情や虚偽の通報も2割弱あった。「バックで駐車したいが、当たりそうなので警察官が誘導してほしい」「祭礼の太鼓の音がうるさい」といった内容が含まれる。 通報で警察の業務を妨害したとして、摘発された事例もある。7月に無言電話など約1600回の通報をしたとして、警視庁は30代の男を偽計業務妨害容疑で逮捕した。警察庁は、緊急性の高い通報にすばやく対応するために、こうした通報をやめるよう呼びかけるとともに、緊急性のない相談は警察相談専用電話「#9110」にかけてほしいとしている。(板倉大地)

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