■プルデンシャル社員に宿った“悪魔の心” 1月16日、プルデンシャル生命保険は、同社内で不適切な事案があったと発表した。100人以上の社員および元社員が、約500人の顧客から金銭詐取などを行っていたのである。こうした悪事の発生は枚挙に暇がないのだが、そのほとんどの原因が杜撰な管理体制によるものだ。今回のケースも、おそらくそうした事情があったのだろう。毎度おなじみのケースといえる。 企業は、法令遵守はもとより、社会のルールを守ることが必要だ。ところが、人間には悪いことをしてしまう、“悪魔の心”が宿っている。それを管理するため、企業は内部の管理・統制の仕組みを作る。 問題は、そうした管理システムがうまく機能すればよいのだが、システム自体が杜撰だと、どうしても社員の“悪魔の心”を呼び覚ましてしまう。その結果、社内で悪事が発生する。今回のケースも、そうした事例の一つのようだ。 ■「売り上げ至上主義」が企業を堕落させた プルデンシャル生命では、営業担当者は歩合制の下で、目先の利益ばかりを追求する傾向が強かったという。その結果、「売り上げさえあげれば、ほとんど何をしてもよい」という企業文化が放置され、それが詐欺などの問題の温床になったとみられる。また、同社経営陣の対応も遅かったようだ。 同社は2月10日、2度目の記者会見を開き、外部の専門家による第三者委員会を設置すると発表した。実態解明や原因分析をし、再発防止策を策定する。 私たちも、プルデンシャル問題の教訓は重要だ。金儲けや投資に絶対はない。絶対損をしないという話ほど、注意をしてかかる必要がある。冷静に考えれば、それほど判断を間違えることはないのだが、うまい話となると、どうしても一口乗りたくなるのが人情だ。 儲け話があったら、まず、疑ってみることが必要だ。それは、日々の生活の安心・安全を守り、充実した人生を送るための教訓になるはずだ。