まさに電撃、一気に頂上を捉えた—。 若者を中心に約2000人の構成員を抱え、国内最大かつ最強(最凶)と称される違法スカウト集団『ナチュラル』。そのトップ・小畑寛昭容疑者(40)が警視庁暴力団対策課に逮捕された。 潜伏先は、ナチュラルの主な活動場所である東京・歌舞伎町から遥か1200離れた鹿児島県・奄美大島だった。 ナチュラルは、全国ほぼすべての繁華街で風俗店などに女性を紹介するルートを持っており、改正風営法で違法とされた「スカウトバック(紹介料)」を店側から受け取る「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」だ。年間収益は少なくとも50億円に上るとみられているが、警察でさえ実態を十分に把握できていない。 本誌取材班は、この謎に包まれた組織を2年近く前から追いかけ続け、まるで一般企業のように組織化された異様な姿を3回にわたって報じてきた。 小畑容疑者とはどんな人物なのか。独自入手した警察当局の捜査資料には「木山会長」と記載されているので、本稿では資料に準拠し、会長と表記する。その経歴は次のようなものだ。 〈ナチュラルの創始者は木山という人物で、その後改名を繰り返して今は別名を名乗っている。スカウト活動を始めたのは、’06年頃であり、立川にあるランコムというグループでスカウトとしての経験を積んできた。’09年頃、(中略)新宿・歌舞伎町などの歓楽街に活動区域を移して次第に仲間を増やし、自身らを『ナチュラル』と名乗るようになった〉 素性を知る裏社会の人物が語る。 「昔っから『全国のあらゆる繁華街を俺たちで制覇する!』と公言してたよ。とにかくイケイケな人やった」 時に、凶暴な一面を見せることもあったという。 「若い頃は『ヤクザがなんぼのもんじゃい』と、暴力団相手に一歩も退かず、屈服させていた。今でこそ自分で手を出すことは減りましたが、若いメンバーが幹部にヤキを入れられている動画を回覧させるなど、暴力で支配するという思想は変わっていません」(現役メンバー) 2月6日発売の『FRIDAY 2月20日・27日合併号』と、有料版『FRIDAY GOLD』では、小畑容疑者逮捕に向けた警察の「頂上作戦」の全貌や違法スカウト『ナチュラル』の最新事情について詳報している。 『FRIDAY』2026年2月20・27日合併号より 取材・文:日本橋グループ メディアや官僚、政界などの出身者で構成される新しい形の取材・情報チーム。ナチュラルの全貌に迫った最新書籍『捕食 欲望をカネに変えるトクリュウ型犯罪集団「ナチュラル」の闇』(講談社)が2月12日に発売される