「この世のものとは思えない冷たさ。何度もあの手の感触を思い出す」アルバイト先の元同僚に殺害された17歳の娘 前編【2015年 江戸川女子高生殺害事件】

「私は事件後、自分の首を何度も何度も締めました。もちろん死のうとしたわけではありません。加奈がどれだけ苦しかったかを知るためです」 これは、3月12日、甲府北中学校で行われた「命の大切さを学ぶ授業」で岩瀬裕見子さんが語った言葉です。 岩瀬さんの次女である加奈さん(当時17歳)は2015年11月12日、アルバイト先の元同僚によって命を奪われました。高校3年生だった加奈さんの18歳の誕生日を、11日後に控えてのことでした。 加奈さんは1997年11月23日、岩瀬さん夫婦の次女として誕生しました。 加奈さんは高校進学後、学業のためアルバイトを辞める予定だった長女の紹介で同じ職場で働き始めました。 初めてのアルバイト代では、家族をディズニーシーへ招待してくれたそうです。 高校卒業後の進学が決まった際には、アルバイトで貯めた30万円もの大金を『特待生の試験に合格できなかったから』と差し出したこともあったといいます。 岩瀬裕見子さん​: 「自分で貯めたお金は自分のために使いなさいと言ったとき、ぼろっと涙を見せた顔を今も思い出します」 事件が起きたのは2015年11月12日。 事件前日の夜、アルバイトから少し遅れて帰宅した加奈さんに「ちょっと遅かったね」と声をかけると、『うん』とだけ返事があったといいます。 岩瀬さん: 「納品作業などで少し遅くなることもあったので、さほど気にはしていませんでした」 事件当日の朝、加奈さんは『今日は午前中で学校が終わるから友達と会うよ』と告げました。いつもなら誰とどこへ出かけるかを必ず言う加奈さんが、その日に限って言わなかったそうです。 岩瀬さん: 「あのとき私がちゃんと聞いていればと、後悔してもしきれません」 事件の日、夕飯の時間になっても加奈さんは帰ってきませんでした。 LINEは既読にならず、電話にも出ません。 それまで連絡がなく遅くなるようなことはなかったため110番通報しました。警察はすぐに来ましたが、当初は家出を疑うばかりで、何度否定しても信じてもらえなかったといいます。

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