福井女子中学生事件 裁判を担当した検察官の対応は「反省すべきもの」名古屋高検が報告書公表 最高検「“公益の代表者”であること改めて心に刻む」

40年前に福井県で発生した殺人事件で服役した男性が再審無罪となったことについて、名古屋高等検察庁が10日、当時の検察官の活動を検証する報告書を公表しました。最高検察庁は「公益の代表者と改めて心に刻み適正な検察権行使に一層努める」としています。 1986年、福井市内で女子中学生が殺害された事件をめぐっては、逮捕・起訴された前川彰司さんの有罪判決が確定しましたが、その後、裁判のやり直し=再審が開かれ、去年、無罪が確定しました。 名古屋高検はこれまでに再発防止策をまとめ、各地検に通知するなどしていましたが、その後、さらなる検証を行うことを決め、捜査や裁判に関わった検察官にヒアリングを行い、10日、その結果をまとめた報告書を公表しました。 報告書では、関係者の供述を裏付ける証拠について、事実関係に齟齬があることを、1回目の再審請求に関わった少なくとも5人の検察官が認識していたにもかかわらず、「適切な是正措置を講じなかった」と指摘。「公益の代表者として公正誠実に職務を行うという姿勢に欠けていたものと評価せざるを得ない」などと検察官の対応について「反省すべきもの」と結論づけました。 最高検は「国民の検察に対する不信を招いたことについて真摯に反省するとともに適切な対応に努めてまいります」「検察官が『公益の代表者』であることを改めて心に刻み、検察の活動の基盤である国民の信頼に十分に応えることができるよう適正な検察権行使に一層努めてまいります」としています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする