今年4月、会社員から警察官に転職した1人の女性がいます。事件の被害者から、被害者を守る立場に。警察官として一歩を踏み出した思いと、現場で活躍する女性警察官のいまに、密着しました。 ■33歳、民間企業から転職 今年4月、福島県警察学校に入校した新人警察官たち。75人が警察官としての一歩を踏み出しました。 初任科短期課程代表・小林友里佳巡査「不偏不党かつ公平中正に警察職務の遂行にあたることを固く誓います」 力強く誓いの言葉を述べたのは、小林友里佳巡査(33)です。この春、いわき市の民間企業から警察官に転職しました。 ■傷害事件で被害 刑事の一言 8年半会社員をしていた小林さん。きっかけとなったのは、自身が被害者となった傷害事件でした。 小林巡査「すぐに犯人を逮捕したときに『安心してください』という刑事さんのひと言がすごくかっこいいなと思った」 自分を守ってくれた警察官に憧れ、転職を決意。現在は、寮生活を送りながら、警察官に必要な体力や知識を身につけています。 午前6時40分。 「慰霊碑に対して敬礼!」 小林さんの号令で、警察学校の1日がスタートします。慰霊碑は、殉職した警察官を追悼するものです。最年長で入校した小林さん。同期たちをまとめるのも一つの任務です。 この日の最初の授業は、柔道。新人警察官たちは、柔道か剣道を選択し、基礎体力の向上や自分の身の守り方を学びます。まだ技を身につけていない小林さんたちですが、それを指導するのも、元警察官です。厳しい現場を熟知しているからこそ、指導にも熱が入ります。 講師「みんながこれから行く現場は、アスファルトの上だからね。アスファルトの上に手をたたくとケガするよな。顎だけは鍛えておかないと、頭を打ちます」 ■あの日守ってくれた「刑事」目指して 1セット50回のトレーニングを続けること、およそ1時間。学生時代は、ソフトボールに打ち込んでいただけあって、体力には自信があった小林さんも、この表情です。