女性を性風俗店に紹介するスカウトグループ「ナイツ」幹部3人を逮捕 香川県警「事実上壊滅した」と発表

女性を性風俗店に紹介する石川県の大規模スカウトグループを巡って、香川県警が「匿名・流動型犯罪グループ」、「トクリュウ」の犯行として捜査していた事件で、グループの幹部の男3人が職業安定法違反の疑いで逮捕されました。県警はこのグループを「事実上壊滅した」と発表しました。 再逮捕されたのは、石川県の大規模スカウトグループ「ナイツ」のリーダー、大島進太郎容疑者(33)です。香川県警によりますと大島容疑者は、「ナイツ」の幹部、今井勝徳容疑者(26)と横川義己容疑者(33)と共謀し、それぞれ2023年5月と2024年1月、何者かがスカウトした20代の女性2人を茨城県のソープランドに紹介した疑いです。今井容疑者と横川容疑者も職業安定法違反の疑いで逮捕されました。 取り調べに対し大島容疑者は、「弁護士に相談してから話す」と供述していて、今井容疑者と横川容疑者は「金がほしかった」などと容疑を認めているということです。 (中村香月記者) 「今回、幹部の男3人が逮捕されたことで、スカウトグループの「ナイツ」は事実上の壊滅となりました」 県警の調べで分かった「ナイツ」の全容です。グループには150人以上のスカウトが所属し、これまでに6000人以上の女性をSNSなどで勧誘。島根県を除く全国46都道府県の性風俗店、300店以上に紹介していました。この見返りとして「ナイツ」が受け取った報酬は13億円以上に上るとみられています。 香川県警は、県内のソープランドで起きた売春防止法違反事件を巡って「ナイツ」の情報をつかみ、捜査していました。県警の担当者は、「匿名・流動型犯罪グループ」、「トクリュウ」の犯行と指摘します。 (香川県警生活安全捜査課 真柴一朗次長) 「SNSで募集をかけてスカウトを募集していた。スカウトがスカウトを呼び、膨れ上がるという構図になっている」 スカウトは、紹介料として売り上げの約15%を受け取っていて、スカウトの1人は見返りに約4900万円を受け取った疑いで書類送検されています。県警は、「トクリュウ」の犯行は規模が拡大しやすいと注意を呼び掛けます。 (香川県警生活安全捜査課 真柴一朗次長) 「SNSで緩くつながっているので、手軽に犯罪グループの一員になることが懸念される。犯罪グループと分からなくてグループに属してしまう危険性もある」 全国各地にまたがる「トクリュウ」の犯行。県警は、「ナイツ」の犯罪収益の特定に向けて調べを続けています。

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