警察「協力しなければ逮捕する」→30代公務員の女性が162万円の詐欺被害…警察騙るオレオレ詐欺相次ぐ どう防ぐ?

警察官を名乗る不審な電話が相次いでおり、愛媛県警がオレオレ詐欺につながる可能性があるとして注意を呼びかけています。 愛媛県警組織犯罪対策課によると、4月25日から28日にかけて、愛媛県警察の警察官をかたる特殊詐欺(オレオレ詐欺)の予兆とみられる電話が計7件確認されました。 実際にあった主な電話の内容は次のとおりです。 (50代女性が受けた、県警警察捜査二課を名乗る人物からの電話) 「愛媛県警察捜査二課の○○です。△△さんの電話ですか? 愛知の警察署に出頭してください」 (20代女性が受けた、愛媛県警察を名乗る男からの電話) 「愛媛県警察です。△△さんの電話ですか。香川県警察と合同で捜査している事件であなたの名前が浮上したので話を聞かせてほしい。お時間はありますか」 これらの電話は、「+(プラス)」から始まる国際電話番号や090などで始まる携帯電話番号からかかってきており、電話を受けた人はいずれも詐欺に気づいて電話を切断したため、被害は発生していません。 ■「協力できなければ逮捕する」と脅しも…30代の地方公務員も被害 一方、新居浜市在住の30代の女性地方公務員が、警察官を名乗る男らによる特殊詐欺の被害に遭い、現金162万円をだまし取られる事件が発生しました。 警察によりますと、4月18日、新居浜市に住む地方公務員の30代女性の携帯電話に警視庁の警察官を名乗る男から「あなたは詐欺の共犯者として容疑がかかっている」などと電話がありました。 その後、男の指示でSNSのビデオ通話に切り替えると、兵庫県警察の警察官を名乗る男が現れ、警察手帳や逮捕状のようなものを見せながら「詐欺グループのお金があなた名義の口座に入っており、報酬を受け取っていることになっている」「協力しなければ、逮捕する」などと言われました。 話を信じた女性は、同日中に新居浜市内と松山市内の金融機関やコンビニエンスストアのATMを4回にわたり利用し、男に指定された口座に合計162万円を振り込み、だまし取られました。

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