兵庫県加古川市で2007年に小学2年の女児(当時7)が殺害された事件で、県警は、今年1月から播磨町の海で実施していた、凶器となった刃物の捜索を4月30日で終えたと明らかにした。 捜査関係者によると、ナイフやはさみなど複数の刃物類を回収したが、いずれもこの事件で使われた可能性は低いという。 殺人の罪で今年3月に起訴された勝田州彦(くにひこ)被告(46)は、昨年11月に逮捕される前の任意聴取で「凶器のナイフを播磨町の海に捨てた」などと説明していた。 この説明に基づいて、県警は事件現場から約4キロ離れた播磨町新島の海中で数十回にわたり捜索していた。 起訴状によると、勝田被告は07年10月16日午後6時すぎ、加古川市別府町新野辺の自宅敷地内の玄関付近で、小学2年生だった女児の胸などを2回刺し、失血死で殺害したとされる。(原野百々恵)