元神奈川県警捜査一課長も県警対応を疑問視、川崎女性死体遺棄事件に「2年前にも同じような事件…」

元神奈川県警捜査一課長の鳴海達之氏が5日、フジテレビの情報番組「サン!シャイン」(月~金曜前8・14)に出演。川崎市の住宅で20歳女性の遺体が見つかった事件について言及した。 死体遺棄容疑で逮捕された元交際相手白井秀征容疑者(27)は、女性が行方不明になった昨年12月以降、神奈川県警に任意で7回聴取されていた。白井容疑者は「知らない」などと関与を否定していたが、女性への付きまといを認めた後、出国し所在が分からなくなった。県警は4月30日夜、ストーカー規制法違反容疑で白井容疑者の自宅を家宅捜索し、床下から遺体の入ったバッグを見つけた。 このことを知った親族が白井容疑者に日本へ戻るよう促し、白井容疑者は5月3日に帰国。県警が羽田空港で任意同行を求め、同日中に逮捕した。白井容疑者は容疑を認めており、岡崎さんの死亡との関連も捜査する。 捜査関係者によると、遺体には激しく焼かれたような痕があったが、容疑者宅には焼損の形跡がなく、別の場所で燃やされ、運ばれた可能性があることも判明。県警が経緯を詳しく調べる。 死亡した岡崎彩咲陽さん(20)は失踪直前「自宅付近をうろつかれている」と自ら通報するなど、神奈川県警にストーカー被害を繰り返し訴えており、鳴海氏は「2年前にも同じような事件があって、今、人身安全対策課というところが中心になって特化した組織で運用しているんですが、実は12年前に前身組織を私たちでつくったんです。その理由は、こういうことを2度と起こさないためなんです」と指摘。 「また起きてしまったんで、なぜこういう事件がまた起きたのかなっていうのは、よくよく検証していって、今後こういうことがないように、もっとこんなことができたんじゃないかってことをやっていかないといけないと思う」とコメントした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする