東京都文京区の東京メトロ南北線東大前駅で男子大学生(20)が切り付けられた事件で、逮捕された職業不詳戸田佳孝容疑者(43)が事件当日、自宅のある長野県から上京したとみられることが9日、捜査関係者への取材で分かった。 事件の約3時間前には文京区に到着し、現場周辺を徘徊(はいかい)していたことも判明。警視庁本富士署は同日、殺人未遂と銃刀法違反の容疑で同容疑者を送検し、詳しい足取りや動機を調べる。 捜査関係者によると、戸田容疑者は事件当日の7日にJR篠ノ井線明科駅(同県安曇野市)からJR中央線高尾駅(八王子市)までの切符を買ったクレジットカードの利用明細を所持していた。 同署が防犯カメラ映像を調べたところ、同容疑者は同日午後4時すぎ、現場近くの都営大江戸線本郷三丁目駅周辺を徘徊。スーパーやコンビニに立ち寄り、飲料を買うなどした後、同6時25分ごろに東大前駅に入場した。その間、被害に遭った大学生など特定の人物を追う様子はなかったという。