加古川市名物「かつめし」のモニュメント デミーちゃんの「顔」取れる 男性がもたれ破損

JR加古川駅前の商店街で、兵庫県加古川市名物「かつめし」のPRキャラクター「デミーちゃん」のモニュメントが損傷しているのが見つかった。御影石で作られた2体のうちの1体で、大理石製の顔の部分が取れてしまった。通行人がもたれかかって壊れたことが確認されており、加古川観光協会は修復に向けて調整を進めている。(宮崎真彦) PRキャラクターは、かつめしをモチーフにした男の子「かっつん」と女の子「デミーちゃん」で、兵庫大学の学生のデザインを基に、2008年に誕生。22年には加古川観光大使に就任している。 モニュメントは、同市加古川町寺家町のベルデモール商店街にあり、幅60センチ、奥行き31センチ、高さ(台座含む)70センチの御影石製が2体並んでいる。09年3月に同協会や地元商店街などが製作、柵などはなく自由に触れる状態になっている。 同協会によると、今月3日夜に男性がモニュメントにもたれかかった時に、デミーちゃんの顔の部分が外れたとみられる。男性からの110番を受けて、加古川署員が現地で確認し、故意による破損は確認できなかったという。 4日には、市民から連絡を受けた同協会職員が現地で破損を確認。「警察対応済み 加古川警察署」と書かれた用紙が、モニュメント台座部分に壊れた顔とともに置かれていた。同署に問い合わせたところ、もたれかかった男性は「ゴールデンウイーク後に観光協会に連絡する」などと話していたという。 損傷した顔は同日、職員が同協会の事務所に持ち帰った。修理に向けてモニュメントの施工会社と調整している段階という。修復までの期間は、外れた顔の部分にデミーちゃんの顔写真を貼り付けて「応急処置」を施している。 モニュメントは22年5月、「かっつん」が両足の根元から折られ、ばらばらに破壊されているのが見つかり、男が加古川署に逮捕された事件があった。同年8月に新調された際には「復かつ祭」と称する式典が催された。 同協会の担当者は「どれくらいの負荷がかかって顔が外れたのか分からないが、再発防止も含め『もたれないで』などの掲示検討も必要かもしれない」としている。

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