偽の逮捕状と〝口止め〟書類で相談もできず…高齢女性が2億7千万円相当の詐欺被害

大阪府警は12日、府内に住む70~80代の男女2人が警察官を装うオレオレ詐欺で計約4億円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。犯行グループは偽物の「逮捕状」の画像を送り、警察官だと信じ込ませていた。府警は「警察が逮捕状を画像で送ることはない」と注意を呼び掛けている。 府警によると、府内の80代女性は4月下旬、兵庫県警の捜査員などを名乗る男らから「特殊詐欺事件の振込先にあなたの口座が使われ、逮捕状が出ている」と自宅に電話があった。 男らはSNS(交流サイト)を通じて偽の逮捕状のほか、実際には存在しない「機密保持約定書」という書類の画像を送り、「誰かに相談したら罰則がある」と警告。女性は周囲に相談できぬまま金融機関の貸金庫に保管していた計約2億7千万円相当の金品を引き出し、何者かにだまし取られたという。 また、70代男性も警視庁の捜査員を名乗る人物らから「詐欺の振込口座にあなたの口座が使われている」などといわれ、約1億3千万円を指定の暗号資産口座に送金したという。

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