狙われる盆栽…世界的に人気が高まる一方で窃盗事件相次ぐ 海外で転売か 東京都内でも転売目的とみられる事件で初の逮捕者 警視庁

盆栽をめぐる窃盗事件についてです。警視庁は、東京都内の園芸店で盆栽を盗んだとして、ベトナム国籍の男を逮捕しました。盆栽の窃盗事件は各地で相次いでいて、その背景を取材しました。 東京・昭島市の園芸店にある、こちらの五葉松の盆栽。価格は5万円です。人気の高い真柏という種類については2万5000円。1点10万円ほどの盆栽もありましたが、去年12月に盗まれました。 被害にあった園芸店 「(盗られたのは)ちょうど手頃な、このくらいのを中心に、あとは小さいの」 盗まれたのは盆栽22点、およそ67万円相当です。 この盆栽窃盗事件をめぐり、警視庁はベトナム国籍の無職、ファム・ミン・ドゥック容疑者(30)を逮捕。ファム容疑者は現場に向かう車の運転役とみられます。 ■「車を自分で用意し、2人と接触しろ」 捜査関係者によりますと、ファム容疑者はフェイスブックで「車の運転に関する仕事」を探していたところ、こんなメッセージが届いたといいます。 指示役とみられる人物 「車を自分で用意し、2人と接触しろ」 指示を受けたファム容疑者は、2人の人物を車で現場近くまで連れて行き、2人が戻ってくるのを50分ほど待っていたといいます。その間、犯行に及んだのでしょうか? 盆栽の鉢はワイヤーで固定されていましたが、切断されていたということです。 被害にあった園芸店 「自分で丁寧に作ってるから、1本、1本、愛情がこもってるよね。1人でも大事にしているものを盗る人がいなくなればいいなと」 ファム容疑者は容疑を認め、「車の運転ができるから運転の仕事を探していた」などと供述しているということです。 転売目的とみられる盆栽の大量窃盗事件をめぐり、都内で逮捕者が出たのは初めてで、警視庁が実行役らの行方を追っています。 ■「泥棒しに行く仕事ですか」「そうだよ」SNSにはベトナム語で… 実は、盆栽を狙った窃盗事件は各地で相次いでいます。SNSにはベトナム語でこんな投稿も…。

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