受け子グループ統括役ら、詐欺容疑で逮捕 内見装い空き部屋悪用か

高齢者から現金をだまし取ったとして、警視庁暴力団対策課は21日、準暴力団「打越スペクターOBグループ」メンバーの無職、島欣邦(よしくに)容疑者(35)=東京都練馬区東大泉7=と同グループ関係者の会社員、宮川富宏容疑者(32)=静岡県小山町=を詐欺容疑で逮捕したと発表した。 警視庁によると、島容疑者は特殊詐欺の受け子グループの統括役、宮川容疑者は受け子への指示役とみられる。 逮捕容疑は2024年2月4~9日ごろ、仲間と共謀して、東京都足立区の女性(83)に長男を装って電話をかけ、「仮想通貨でもうかった分の税金を滞納し口座を凍結された。お金を用意してくれないか」と言って、都内のアパートに2回にわたり現金計600万円を宅配便で送らせたとしている。認否を明らかにしていない。 警視庁によると、島容疑者らは、物件の内覧を装って空き部屋を探し、受け子の少年(17)に現金を受け取らせていたという。島容疑者らが関与したとみられる同様の手口の特殊詐欺は23年10月~25年5月に約60件あり、被害額は約4億4000万円に上るという。

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