痴漢行為を「チャットボット」で通報 車掌が駆け付け逮捕につながる 隣に座る女性の脇に肘を当て続けた疑い 阪急京都線の特急車内

28日、阪急京都線の特急の車内で、隣りに座っていた女性の脇に肘を当て続けたとして、69歳の男が逮捕されました。被害を受けた女性が、スマートフォンから阪急電鉄の「チャットボット」サービスに投稿したことで事件が発覚し、逮捕につながったということです。 京都府の迷惑行為等防止条例違反(卑わいな行為)の疑いで現行犯逮捕されたのは、自称・会社員の男(69)で、28日午後3時すぎ、京都市内を走行していた阪急京都線の特急(大阪梅田行き)の車内で、女性(30代)の右脇に自身の左肘を当て続けた疑いがもたれています。 警察によりますと、男は、京都河原町駅で特急に乗車する際、2人掛けの座席の通路側に女性と隣り合わせになるように座り、自身の左肘を女性の右脇に当て続け、力を入れて押し当てたり、ゆるめたりしていたということです。 被害を受けた女性が、自身のスマートフォンから阪急電鉄のAIが質問を受け付ける「チャットボット」サービスに、「痴漢されています」と書き込んだことで事件が発覚。長岡天神駅に停車した際に、車掌が「通報された方はいますか」と車内で呼びかけると、被害を受けた女性が手を挙げ、隣に座っていた男を「この人です」と示したということです。 男は、その場では「やっていない」と否定しましたが、その後、車内から逃走し、駅構内で駅員が取り押さえたということです。 警察の調べに対し、男は、「自分の左肘が、女性の右脇付近にふれていた状態になっていたことはわかっていた」と話し、容疑を認めているということです。 阪急電鉄のチャットボットサービスは、2019年7月にホームページ上に試験導入し、その後、2021年10月に本格導入していました。乗車券、駅施設、列車ダイヤ等の問い合わせに対し、AIがチャット形式で24時間自動応答するシステムです。

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