公益社団法人「日本駆け込み寺」の元事務局長の男がコカインを所持したとして逮捕された事件をめぐり、元事務局長の男がコカインを使用したとして再逮捕されたことがわかりました。 ■事務局長再逮捕 コカイン所持に続き”使用”でも 再逮捕されたのは、「日本駆け込み寺」の元事務局長田中芳秀容疑者(44)です。 捜査関係者によりますと、田中容疑者は先月、コカインを使用した疑いがもたれています。 田中容疑者を巡っては、先月、東京・新宿区でコカイン1袋を所持したとして逮捕され、田中容疑者と一緒にいて、「日本駆け込み寺」に相談していた20代の女も、コカインを使用したとして逮捕されていました。 この逮捕の際に、警視庁が田中容疑者の尿検査を行ったところ、コカインの陽性反応が出たため再逮捕に至ったということです。 また、警視庁は先月、麻薬取締法違反の疑いで東京・新宿区歌舞伎町にある公益社団法人「日本駆け込み寺」と関連団体である一般社団法人「青母連(青少年を守る父母の連絡協議会)」の事務所、田中容疑者の自宅に家宅捜索を行っていて、田中容疑者の自宅からはコカインと微量の大麻が押収されたということです。 最初の逮捕の際に田中容疑者はコカイン所持について容疑を認め、「コカインは眠気覚ましに使っていた。大麻は翌日が休みの日にリラックスしたいから使った」などと供述していました。 ■日本駆け込み寺元代表 「ミイラ取りがミイラに…」 田中容疑者の逮捕をうけ、「日本駆け込み寺」の元代表、玄秀盛氏が、日本テレビの取材に応じました。 その中で玄氏は、「言い訳も何もない。謝罪して私が引責辞任しても世間に受け入れられるものではない。田中容疑者は一番やってはならないことをした。ミイラ取りがミイラになってしまった。逮捕後は誹謗中傷や怒鳴り込みがやまず『薬物を買いに来た』と言ってくる人もいた。逮捕の翌日はちょうど日本駆け込み寺ができて23年の記念日だったが、その23年が台無しになってしまった。」と話しました。 清水葵代表は「相談者からは『裏出られた気持ちです』という声が出ている。田中容疑者の逮捕を受けて助成金はもちろんストップし資金面がすべてストップしてしまったので、 日本駆け込み寺はもって6月いっぱいかなというところ。田中容疑者がどういう経緯で薬物に手を出したのか本人の口から聞きたい。必ず本人が会見の場を設け、マスコミや関係各社、相談者の方、今まで支援してくださった方に事実を伝えるべき」と話しました。