鹿児島県奄美市は12日までに、中国籍の3人が無許可で採取した国の天然記念物オカヤドカリ約4500匹を自然に帰した。3人は5月に文化財保護法違反の疑いで逮捕され、その後、いずれも罰金30万円の略式命令を受けた。 12日に奄美大島北部の海岸でオカヤドカリを放った市文化財課の平城達哉学芸員は「ようやく自然に戻すことができてほっとしている。奄美大島には希少な固有種が多いが、捕まえるのではなく見たり写真を撮ったりして楽しんでほしい」と話した。 起訴状などによると、3人は4月末に関西国際空港経由で奄美大島に入り、1週間ほどで約5200匹を捕獲した。