ミネソタ州の議員殺害事件、容疑者は中絶や同性愛、トランスジェンダーに強く反対していたか

アメリカ・ミネソタ州の民主党州下院議員メリッサ・ホートマン氏と夫が殺害された事件で、州当局は15日夜、ヴァンス・ボールター容疑者を逮捕したと発表した。 この事件では、逃走したボールター容疑者が過去に中絶や同性愛、トランスジェンダーを強く批判したとみられる動画が注目を集めている。 WIREDによると、映像の一つはボールター容疑者が2023年にコンゴ民主共和国の教会で説教をした時のものだ。 ボールター容疑者は説教で「アメリカの教会の多くはイエスの言葉を聞かなかった。悪魔が入り込み、すべてを引き裂いている。多くの教会では中絶が間違っているということさえわかっていない。それほど、教会はめちゃくちゃになっている」と語った。 ホートマン議員と夫は6月14日未明、警察官の制服のような衣服を着用した人物に自宅で射殺された。この人物は同じく未明に発生した民主党のジョン・ホフマン州上院議員と妻の銃撃事件にも関与したと見られている。ホフマン夫妻は手術を受けて一命を取りとめた。 犯人は、ホートマン議員の自宅で警察官に発砲した後、徒歩で逃走。当局は容疑者はヴァンス・ボールターだとして、顔写真を公表して行方を追っていた。 CNNによると、犯人が乗っていた車の中からは「殺害対象者リスト」が発見された。リストには約70人の名前が記されており、そのほとんどは中絶支持派の民主党の政治家や活動家だったという。 死亡したホートマン議員は中絶の権利を積極的に擁護しており、ホフマン議員も中絶支持の立場を取っていた。 ボールター容疑者の長年の友人は、同容疑者が「中絶を嫌っていた」とFOXのインタビューで述べている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする