いわき市発注の工事をめぐる官製談合事件で、逮捕された職員の男は自らが設計した工事の金額を業者側に漏らしたとみられています。 18日逮捕された、いわき市水道局の職員、眞山佳幸容疑者。 眞山容疑者は市が発注する工事の入札で、秘密事項の設計価格を業者に漏らし落札させたなどの疑いがもたれています。 また、この工事を落札した大松興産の会社役員、松原文司容疑者と松原文隆容疑者も逮捕されました。 市によると、2024年1月の入札では誤った積算で最低制限価格が算出されていたにも関わらず、この価格と1円単位まで一致した金額で逮捕された役員の会社が落札したといいます。 市は、積算ミスのほかに情報が漏れた可能性があるとして契約を解除。 市によるとこの工事の設計や価格設定は眞山容疑者が行っていて、設計金額のほかに入札の最低制限価格も知り得る立場でした。 市の内部調査で眞山容疑者は… ■いわき市水道局 山田誠 水道事業管理者 「(市の内部調査で)価格等について提供したことがあるか、と聞いて(眞山容疑者は)「ない」という風な答えだったと」 情報の漏洩については否定していたといいます。 警察は、捜査に支障がでるとして3人の認否は明らかにしていませんが、眞山容疑者が見返りを受けていなかったかなども含め捜査を進めています。