警視庁捜査2課や検察かたり「逮捕状が出る」「資金を調査する」29歳の女性が1300万円をだまし取られる

「あなたに逮捕状が出るかもしれない」と、警察官や検察官をかたるウソの電話で29歳の女性が1300万円をだまし取られました。 警察によりますと、ことし5月、福岡市の29歳の女性のスマートフォンに「電話が停止される」という自動音声の電話がありました。 その後、携帯電話会社の社員をかたる男から「警察が捜査しているので利用を停止する」と告げられ、保留音が流れたあと、今度は警視庁の捜査2課の捜査員をかたる男から通話アプリをダウンロードするよう言われました。 女性がアプリをダウンロードすると、今度は検察官をかたる女が登場し「あなたに逮捕状が出るかもしれない」「あなたの資金を調査する」「無実が証明されたら現金は返す」などと言われたということです。 女性が指定された口座に現金を振り込むと、さらに「まだ調査の必要がある」「調査は順調に進んでいる」「保釈保証金を払えば勾留されない」などと言われ女性は6月2日から18日までの間に4回にわたり合わせて1328万円振り込み、だまし取られました。 女性は、6月30日に捜査員をかたる男から「今、福岡県警に来ています。あなたの無罪が証明されました。 説明するので今から県警本部に来てください」と通話アプリで言われたことから、福岡県警察本部を訪れ、本物の警察官に事情を話して被害が発覚しました。 女性は調査の名目で資産や口座にある金額について、詳細に説明させられていたことから、犯人側が女性の全財産をだまし取った上で、それ以上、だますことをやめた可能性があるということです。 警察は、SNSで事件の内容を伝えることや送金させることはないとして強く注意を呼びかけています。

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