「全国最大の詐欺事件が起きている」警察・検察名乗る電話で1850万円の詐欺被害…“受け子”と見られる35歳の男を逮捕「返す」という言葉信じ、直接手渡す(高知)

「全国最大の詐欺事件が起きている」などという電話をきっかけに、高知市の70代の女性から1850万円をだまし取った疑いで、35歳の男が逮捕されました。女性は男に直接現金を手渡してしまったということです。警察は他にも共犯者がいるとみて捜査しています。 逮捕されたのは東京都町田市の自称建設作業の35歳の男です。高知南警察署の調べによりますと、男は4月3日から17日にかけて、高知市に住む70代の女性から現金1850万円をだまし取った疑いが持たれています。 4月3日以降、女性の自宅や携帯電話に警察官や検察官を名乗る男から「全国最大の詐欺事件が起きている」「あなたの口座にお金が振り込まれておりあなたにも容疑がかかっている」「あなたの口座に入っているお金を調べる必要がある」「お金の番号などを調べたらお金はすぐに返す」などという電話が何度もありました。 4月17日、女性は現金を渡すために指定された場所へ向かい、逮捕された35歳の男に現金1850万円が入った袋を手渡してだまし取られたということです。 返金があると聞いていたにもかかわらず、犯人と連絡がとれなくなったため詐欺だと心配になり、4月21日に被害届を提出。 現場の防犯カメラや山口県で起きた別の詐欺事件の捜査から男の犯行だと特定し、7月1日に逮捕したということです。 調べに対し男は「高知県に来て数回現金を受け取ったことがある」と容疑を認める供述をしていて、警察は男を特殊詐欺の「受け子」とみて、余罪について詳しく調べています。

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