大森南朋(53)、嵐の相葉雅紀(42)、松下奈緒(40)がトリプル主演するテレビ朝日ドラマ「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」(水曜後9・00)が、TVerで第1話見逃し配信数が150万回を突破するなど、話題作となっている。2009年に警視庁に新設された分析・追跡に関して最先端の捜査を行う専門部隊・SSBC(捜査支援分析センター)を舞台にした刑事ドラマ。SSBCのオリジナル部署である強行犯係のサポート先である捜査一課の主任・青柳遥を演じる松下の起用理由や役の見どころをゼネラルプロデューサーの服部宣之氏に聞いた。 松下とは同局ドラマ「トットちゃん!」(2017年)などで一緒に仕事をしてきた。「節目節目のドラマに出ていただいていて、僕にとっては、いつもかっこいい、真っすぐで正しい女性なんです」とその人柄を評した。 「だからこそ、翻弄(ほんろう)されて右往左往して、声も荒げちゃう姿を見たかった」と強調。青柳はもともと中間管理職として上下の板挟みにもある中で、強行犯係の元夫でもある伊垣修二(大森)と出向してきたキャリア組の名波凛太郎(相葉)のバディにも振り回されていく役どころだ。 SSBCの強行犯係は捜査一課の支援という立て付けだったが、名波が来たことでそれ以上の役割をすることになる。向かう先は犯人逮捕で、その方向性は同じだが「それぞれの役割を超えてくると、組織は大変じゃないですか」と笑った。捜査一課と強行犯係の関係性を「僕の中では交わらないレール」と表現。「互いの味方をすることも当然ありますが、『トムとジェリー』のように常に仲良くけんかするドラマになってほしい」と世界観を表現した。 その中で、現場叩き上げで男社会にもまれながらも主任を務める青柳には強い正義感がある。「その真っすぐさがあるからこそ、振り回される姿がより魅力的なものになります」と狙いを明かした。 主演3人はそれぞれが初共演。だが、音楽家という共通点もある。服部氏は「初共演とは思えない距離感。言葉ではうまく表せない共通のリズム感とかあるような気がして、頼もしい限りです」と3人ならではの世界に想像を膨らませながらも、絶大な信頼を寄せた。