酒を飲んで自転車に乗ったとして、兵庫県尼崎市に住むとび職の男(27)が道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで逮捕、起訴されていたことが、捜査関係者への取材でわかった。男は、酒を飲んだことは認めているが「運転した覚えはない」と容疑を否認しているという。 自転車での酒気帯び運転をめぐっては、2024年11月に改正道路交通法が施行され、3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金となる罰則が設けられた。県警は自転車の飲酒運転への取り締まりを強化している。 捜査関係者によると、男は今年6月23日午前2時半ごろ、尼崎市内の路上で酒気を帯びた状態で自転車を運転した疑いがある。 「路上で男がうずくまっている」という110番通報で駆けつけた警察官が声をかけると、男は自転車に乗って逃走しようとした。だが酒に酔っていたため数十メートルで転倒。尼崎北署が身柄を確保した。 男は、この直前に市内で大麻を所持していた疑いで、7月に麻薬及び向精神薬取締法違反(所持)の疑いで再逮捕された。「所持していた記憶はない」と容疑を否認しているという。 男は同月、道路交通法違反(酒気帯び運転)と麻薬及び向精神薬取締法違反(所持)の両罪で神戸地検尼崎支部に起訴された。(新屋絵理)