ミャンマー犯罪拠点で「かけ子」として特殊詐欺に加担 16歳の男子高校生を少年院送致 名古屋家裁

ミャンマーの犯罪拠点で、「かけ子」として特殊詐欺に加担したとして、家庭裁判所に送致されていた16歳の男子高校生について、名古屋家裁は、28日付で少年院に送致しました。 名古屋市瑞穂区に住む男子高校生(16)は、今年1月、ミャンマー国境地帯にある、特殊詐欺グループの拠点から、三重県の男性らに警察官をかたるうその電話をかけ、計約1400万円をだまし取ったとして逮捕され、その後、家庭裁判所に送致されていました。 名古屋家庭裁判所は、この男子高校生について、7月28日、第1種少年院に送致することを決定しました。 尾田いずみ裁判官は、「犯罪組織の下、脅迫がある中でかけ子をせざるを得ない状況にあったとはいえ、違法性を認識した上で海外渡航し、加担しており、一定の責任は免れない」などと指摘しました。 そのうえで、「少年は資質上・発達上の特性や家庭環境の不安定さを背景として、深刻な社会不適応をきたしていた」「更生のためには少年院収容保護の上専門家による特性に配慮した矯正教育を施し、未熟な社会性全般の底上げを図ることが必要不可欠である」などと結論づけました。

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