逮捕されたのは夏休み中の中学3年生。自宅で大麻を所持した疑いです。 さらに毒性の強い薬物に手を出す例が多いことから「ゲートウェイドラッグ」とも 呼ばれる大麻。その危険は若者にも広がっていて、注意が必要です。 麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたのは熊本市に住む中学3年の男子生徒です。 警察によりますと、男子生徒は30日午前、自宅で大麻を所持した疑いが持たれています。 今年2月ごろ、この男子生徒が御船警察署管内で同世代の知人数人と一緒にいたところを警察官が職務質問。 その際、大麻所持の疑いが浮上したということです。 警察が30日、家宅捜索を行い、男子生徒の部屋から乾燥大麻約1グラムを見つけたため31日朝、逮捕しました。 男子生徒は調べに対し容疑を認めていて、「大麻は俺が吸うために所持していました」と供述しているということです。 警察は、大麻使用の疑いも視野に入手経路などを調べています。 大麻は、さらに毒性の強い薬物に手を出す例が多いことから「ゲートウェイドラッグ」とも呼ばれていて、去年12月に改正された法律では使用も禁止されています。 【熊本県警察本部 国際・薬物銃器対策課 北原 孝一 次席】 「大麻を使用すると、極度の不安や錯乱、パニック障害を、長期間の使用は認知障害、記憶障害、薬物依存を引き起こす可能性がある」 大麻の危険は若者にも広がっていて、熊本県内では、去年1年間で少年7人が大麻所持の疑いで検挙されています。 【熊本県警察本部 国際・薬物銃器対策課 北原 孝一次席】 「熊本県内でもSNSを利用した大麻の密売グループが摘発されている。若者が匿名性の高いSNSを利用して安易に大麻を入手できる状況。〈自分の子供は大丈夫〉と思わず、〈もしかしたら〉という危険性は身の回りに迫っているので、保護者も子供とコミュニケーションを取ってほしい」