「ママに毒を盛っているのよ」バスルームには血文字、「家族を皆殺しにする」と脅されたことも…「8歳の少女」のフリをする成人女性(22)に命を狙われた『夫婦のその後』(海外・平成22年)

かつて8歳の少女のふりをする養女に、命を狙われたアメリカ人夫婦。「子供のふりをした“サイコパス”であるナタリアと過ごしたあの悪夢の2年間を決して水に流すことはできない」と振り返る、その恐るべき記憶とは? 実際に起きた事件などを題材とした映画の元ネタを解説する文庫新刊『 映画になった恐怖の実話Ⅲ 』(鉄人社)のダイジェスト版をお届けする。 ◆◆◆ 2009年のホラー映画「エスター」は、9歳の少女を養子に迎えた家族が、彼女が実は33歳の殺人鬼だと発覚するという恐怖を描いた作品だ。しかし、この映画が公開された翌年、アメリカで現実に起きた事件はフィクション以上の恐ろしさを持っていた。 米インディアナ州のマイケル・バーネットとクリスティン夫妻は、2010年4月にウクライナの孤児院から8歳の少女ナタリア・グレースを養子として迎えた。すでに3人の実子がいた夫妻にとって、新しい家族の誕生は喜びだったはずだった。 しかし、生活を共にするうちに違和感が募っていく。ウクライナ出身のナタリアだが、母国語は話せず英語は流暢。8歳とは思えない大人びた言動、さらには陰毛が生えており定期的に生理も来ていた。不審に思った夫妻が医学的検査を行った結果、少女は少なくとも14歳以上だということが判明した。

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