東京・歌舞伎町の一角に停まった1台の車……そこから降りてきたのは、俳優・成宮寛貴だ。繁華街としても有名なこの場所に、マスクなどで“変装”もせず、どこかへ“繰り出す”ようだが……。 「つい最近、撮了した映画の打ち上げがあったんですよ。監督からは宴席のさなか、『本当に助かったよ~』と、感謝の意を表していたといいます」 そう本誌に明かすのは制作関係者。監督の成宮への“謝意”の裏には、この作品にまつわる“騒動”が背景にある。芸能記者が解説する。 「この作品、本来は6月10日に、田中圭さんがクランクインの予定だったんですよ。ですが、4月の永野芽郁さんとの不倫疑惑報道を受けて、直前で田中さんの事務所が降板を申し出ました。田中さんはクレジットの留めになるような重要な役だっただけに、現場は大混乱だったんです。成宮さんには5月上旬にオファーしたのですが、『自分でよければ!』と即答したそうです。 一方の田中さんは、撮影まっただなかの7月17日(日本時間)、米ラスベカスで開かれたポーカー大会に出場し、約1700万円の賞金を手にしたことが報じられています。オフの日に何をするのかは自由ですが、映画降板という迷惑をかけておいて、悠々自適にギャンブルに興じていたわけですから、ちょっと呆れる、という声が上がっていますよ……」 だが、思わぬ形でチャンスを手にした成宮。“代役”ということもあって、役作りには短期間しかなかったものの、NGはほとんどナシ。まったくブランクを感じさせることはなかったという評判ぶりだ。 成宮は、2025年3月の配信ドラマ『死ぬほど愛して』(ABEMA)で8年ぶりに俳優業に復帰。その際、「魂を燃やしながらお芝居ができるような役とめぐり会えたらいいなって思っています」と抱負を語っていた。 次回作への期待も高まるなか、成宮が以前に“魂を燃やしていた”役といえば、人気刑事ドラマシリーズ『相棒』(テレビ朝日系)の3代目相棒・甲斐享だろう。甲斐は、数々の事件を解決しながらも、裏では悪人に私刑を下す“ダークナイト”として活動していたことが明らかになり、最終回で逮捕されるという形でシリーズから退場している。 だが業界内では、いまだに成宮の『相棒』への復帰を望む声は多い。主演を務める水谷豊の体力的な問題も囁かれるなか、10月から新シーズンが始まることが「女性自身」で報じられたが、記事によれば継続の理由として、水谷も成宮との再共演を望んでいることが背景にあるという。 そんな成宮の『相棒』復帰プランについて、芸能関係者が“進捗”を明かしてくれた。 「新シーズンの台本は第4話まで書き上がっているといいますが、いまだに成宮さんの名前は出てきていないようです。そうなると、いちばん可能性が高いのは毎年、元日に放送される2時間特番のゲストではないでしょうか。あの枠は、立ち上げメンバーの最古参の脚本家・輿水(こしみず)泰弘さんらが手がける特別枠。成宮さんの復帰とあれば、視聴率も期待できるでしょうし、大作で彼を当て書きすることが“復帰祝い”にもなります」 この日、大いに打ち上げを楽しんだという成宮。“名脇役”での地上波復帰も間もなくか――。