【甲子園総括】大会継続に新たな課題「我々も知りたい」誹謗中傷、爆破予告…SNSとの向き合い方

<全国高校野球選手権:沖縄尚学3-1日大三>◇23日◇決勝◇甲子園 15日間の日程を無事終えた第107回全国高校野球選手権は、例年になく、新たな課題を突きつけられた。大会途中には、広陵の過去の暴力事案を巡って、SNS上で真偽不明のさまざまな情報が拡散。学校側は2回戦を前に出場辞退を決断し、その後には中井哲之監督(63)が退任に追いこまれた。大会本部の担当者からは「学校側を責めたくはないが、当事者間が納得するような初期対応をしていればというところはある」と本音が漏れた。 閉会式では日本高野連の宝会長が「今回の事態を大変深刻に受け止めております。このような事態に至った経緯をしっかり検証し、より適切な対応策を検討してまいります」と言及。関連性は明らかになっていないが、開催地の甲子園球場への「爆破予告」がYouTubeのコメント欄に書き込まれ逮捕者が出るなど、異例の事態も重なった。今やSNSはスポーツを楽しむ上で欠かせないツールとなっている一方で、出場校や選手の誹謗(ひぼう)中傷は後を絶たない。虚実入り乱れる情報と向き合いながら「何をどう対応していくかは、我々としても本当に知りたい」と大会本部の担当者。選手ら関係者の安全に配慮しながら、どうやって球児たちの真夏の祭典を続けていくか。真剣に考えなければいけない時が来ている。【平山連】

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