長崎の同居女性殺害、無罪判決 遺体発見の倉庫「複数が関与も」

長崎県大村市で2009年、同居する40代女性を殺害したとして23年に逮捕され、殺人罪に問われた馬場恒典被告(75)の裁判員裁判で、長崎地裁は4日、無罪の判決を言い渡した。求刑は懲役18年だった。 太田寅彦裁判長は判決理由で、遺体が見つかり、被告が独占的に管理していたと検察側が主張する倉庫について「複数の人物が関与していた可能性が否定できない」と判断した。 遺体は18年5月、長崎県諫早市の倉庫にあった木箱から白骨化した状態で見つかり、県警が23年3月に逮捕していた。物証に乏しく、今年6月に始まった公判では、検察側が積み上げた間接証拠の評価が争点となった。

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