青森県八戸市でアパートに火をつけ、住んでいた81歳の女性を殺害したとして、隣の部屋の51歳の女が逮捕された事件についてです。女は女性が住んでいた部屋に入り、火を放ったとみられることが分かりました。 ■事件の概要は 8月25日、八戸市新井田に鳴り響いた消防車のサイレン。アパートから火が出て、1階と2階の2部屋が全焼しました。 この火事から10日余りたった5日、警察はアパートに住んでいた無職の中田恵美子 容疑者(51)を殺人と放火の疑いで逮捕しました。 市川麻耶 キャスター 「こちらが先月火事があったアパートです。周辺は規制線がひかれ、火元となった部屋は、ブルーシートに覆われています。そして今日、その隣に住む、中田容疑者が逮捕されました」 中田容疑者は、このアパートの一室に放火し全焼させて、1階に住んでいた81歳の山内冨貴子さんを殺害した疑いが持たれています。 警察は認否を明らかにしていません。 これまでの調べで、山内さんの死因は焼死で火事によるもの以外、外傷はありませんでした。 また、山内さんの部屋の玄関には鍵がかかっていなかったとみられ、警察は中田容疑者は部屋に入り火を放ったとみています。 当時、警察は現場周辺にいた中田容疑者に火事について聞きましたが、変わった様子はなかったといいます。その後、容疑者は八戸市の隣の階上町に滞在していました。 警察は、今回の事件について単独犯とみています。 今後は、2人の間でトラブルがあったかどうかや、経緯・動機などについて捜査を進めることにしています。 ■現場の様子・近隣住民からは不安の声も 火元となった部屋はブルーシートで覆われていて、その隣に住む中田容疑者が5日に逮捕されました。アパートは2階まで黒く焼けていて、壁や屋根の一部が剥がれ落ちているのもわかります。 火事から10日あまり経った今でも焦げた匂いがしてきます。近隣の住民に話を聞いたところ、現時点でトラブルなどの話はありませんでしたが、2人は町内会に入っておらず人付き合いは少なったということです。