前橋市長のホテル問題 過去に私生活報じられた首長や議員の去就は

小川晶市長が市職員と複数回にわたってホテルに宿泊した問題に揺れる前橋市。市長の進退が注目される中、これまで私生活を報じられた首長や、事件に関わった議員の去就を振り返る。 群馬県では2011年7月、当時の知事だった大沢正明氏が、知事公舎に知人女性を宿泊させたと週刊新潮の報道で明らかになった。大沢氏は知事公舎から退去し、7月分の給与の全額に当たる約118万円を寄付。「けじめをつけて、しっかりと県政運営に当たっていきたい」と知事を続投した。15年の知事選にも出馬し、3選した。 福岡県田川市では今年2月、村上卓哉市長が、公務で出張中に部下の女性職員をホテルの自室に招いたとする週刊現代ウェブサイトの報道を「おおむね事実」と認め、不倫関係にあったと説明。市議会は、問責決議案を全会一致で可決したが、不信任決議案は否決。残りの任期の給料を50%減額する条例案は可決され、村上氏は現在も市長を務めている。 群馬県議会には、逮捕・起訴されても職にとどまっている議員がいる。相沢崇文県議は今年6月から8月にかけ、桐生市の新庁舎建設を巡り官製談合防止法違反やあっせん収賄などの容疑で逮捕、起訴されたが、辞職していない。 議会事務局によると、相沢県議には9月19日までに約540万円の議員報酬が支払われた。県議会は18日、県議が逮捕などで拘束された場合に報酬を停止する条例改正案を可決し、19日に施行された。 前橋市役所には、小川市長のホテル問題が発覚した翌日、1日で601件の電話と106件の無言電話があった。一方、群馬県議会事務局によると、逮捕・起訴された相沢県議に関する電話は4ヶ月あまりで約10件だった。【奥山はるな、加藤栄】

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