SNSを利用して大分県内の60代女性にウソの投資話を持ちかけ、現金940万円をだまし取ったとして、台湾の18歳の少年が逮捕されました。また、同じ女性に対する詐欺未遂の疑いで台湾の51歳の女も逮捕されました。 警察によりますと、詐欺などの疑いで逮捕された台湾の少年(18)は、今年8月下旬から大分県内に住む60代女性に対し、「通信アプリのメッセージ機能で、AI(人工知能)を利用した投資計画に参加すれば利益が出る」と複数回にわたり勧誘のメッセージを送りました。 そして、9月3日午後1時頃、JR大分駅近くの路上で資産運用会社の財務マネージャーを装い、女性から現金940万円をだまし取った疑いが持たれています。 また、台湾の51歳女は9月上旬、同じ女性に対して「資産運用で口座総残高は約5億3000万円ある。出金するには手数料として5000万円が必要」と通信アプリでメッセージを送り、現金をだまし取ろうとした疑いが持たれています。 女性が家族に話をしたところ詐欺を疑われ、相談を受けた警察は「だまされたふり作戦」を展開。9月10日午前10時頃、JR大分駅近くの路上で、現金を受け取りに来た女を現行犯逮捕しました。少年は、9月10日に千葉県警に同じ手口の詐欺事件で逮捕され、勾留中でした。 2人の認否については、捜査に支障があるとして明らかにされていません。 警察は2人の関係性についても捜査中で、余罪があるものと見て調べを進めています。