鈴木奈穂子アナが「ダメなお父さん」認定で思い起こされる朝ドラ・ダメ父列伝

2日に放送されたNHK連続テレビ小説「ばけばけ」では、ヒロイン・トキの父、司之介(岡部たかし)がウサギビジネスに手を出すも、あっという間にウサギバブルがはじけ、大借金を抱える顚末(てんまつ)が描かれた。 司之介は、ウサギバブルがはじけたと同時に家出。偶然、トキが宍道湖畔で野宿している司之介を発見し、家に帰るように言う。司之介がいないと食事がおいしくない、いてくれるだけでいい…というと、司之介は大借金を抱えることになったことを告白。明日からトキは学校に通うこともできないといい、働くように言う。学校の先生になると勉強を頑張っていたトキはその場に倒れ込んでしまう。 司之介は、明治維新に切り替わるも、武士のまま一向に働こうとせず。妻の内職でやりくりをしていたが、やっと働く気になればこの始末。「あさイチ」朝ドラ受けでも、鈴木奈穂子アナが「朝ドラ名物、ダメなお父さん決定でいいですかね」と言う程だ。 この「朝ドラ名物 ダメなお父さん」と言って思い出すのは、なんといっても20年後期放送の「おちょやん」のテルヲ(トータス松本)だろう。娘を借金のために売り飛ばし、娘が給料をもらうようになれば、それまで音信不通でも平気で金を借りに来る。当時、「あさイチ」にトータスが出演した際には、華丸大吉が「テルヲを憎んでトータス憎まず」の名言を残している。 また19年放送の「スカーレット」の常治(北村一輝)も、娘の金に手を付けるダメ親父。頑固で自分の主張を曲げない性格で、ヒロイン喜美子も何度も振り回される。 23年「ブギウギ」の梅吉(柳葉敏郎)もなかなかのダメオヤジ。妻のツヤを亡くした後、酒におぼれ、おでん屋でケンカし逮捕される。実は梅吉とツヤはスズ子の本当の親ではないが、スズ子は大きくなるまでそれを知らず、明るく育つ。働き者のツヤに対し、娯楽好きの梅吉の影響は大きかった。 11年放送の「カーネーション」でも、善作(小林薫)がヒロイン・糸子が洋裁の道に進むことに猛反対。家庭内暴君にも関わらず、金集めは苦手で集金は糸子にやらせていた。 00年の「オードリー」では、アメリカ帰りの父・春夫(段田安則)が、娘・美月が嫌がるにも関わらず「オードリー」と呼び、美月が猛反抗。さらに妻とともに、昔の恋人だった旅館女将の家の隣に住み、美月は旅館女将と実の母に育てられるという奇妙な生活を余儀なくされる。 「ばけばけ」出演の岡部は「虎に翼」でもヒロインの父を演じているが、この時は後に事件に巻き込まれるも、まじめな銀行員を演じていた。

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