沢尻エリカが映画出演 嫌われながらも根強く愛される「エリカ様」として生きる信念

沢尻エリカが2026年2月公開の映画『』に出演することが発表された。彼女にとっては約7年ぶりの映画出演となる。昨年上演の舞台で活動を再開していた沢尻がついにスクリーンに返り咲き、本格的に女優業を再開することになった。復帰については「芸能界は薬物に甘い」といった否定的意見が強くある。 沢尻は19年に麻薬取締法違反の容疑で逮捕され、出演予定だったNHK大河ドラマ『麒麟がくる』を降板するなど、表舞台から姿を消した。20年に開かれた初公判では女優復帰について「考えていません」と引退を明言。裁判では約14年間にわたる薬物使用歴も明らかになった。その後、懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受け、確定した。以降、本人や事務所からの情報発信はなかったものの、昨年の舞台まで約4年間、活動を自粛していた。 しかし、彼女は女優として映画の世界に戻ってくることになった。その美貌は全く衰えていない。時間が止まっているかのような圧倒的な存在感を見せつけられたことで、かつて彼女を知る人々も、知らなかった若い世代も衝撃を受けた。 沢尻は「お騒がせ女優」と呼ばれるような存在だった。07年には主演映画『クローズド・ノート』の舞台挨拶で露骨に不機嫌な態度を見せ、記者からの質問にも「別に」と冷たく返したことで、日本中から大バッシングを受けた。いま振り返ってみると、あの猛烈な批判は、世間の人々が彼女に関心を抱き、好意を持っていたことの裏返しだったのだろう。世間の期待や圧力に媚びず、堂々と自分を貫くその姿は、嫌われながらも根強く愛されていた。 この時期から彼女は「エリカ様」と言われる独特のキャラクターを確立した。古くは杉良太郎が「杉様」、ペ・ヨンジュンが「ヨン様」などと呼ばれていたことからもわかるように、芸能人に「様」を付けるのは、格上の存在として敬いつつ恐れを抱いていることの表れである。若い頃の沢尻には、誰も逆らえないカリスマのような空気があった。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする