フジテレビ系情報番組「サン!シャイン」(月~金曜・午前8時14分)は10日、斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題を追及し、1月に死亡した元県議の竹内英明氏の名誉を傷つけたとして、兵庫県警が9日に名誉毀損の疑いで政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)を逮捕したことを報じた。 立花容疑者は、竹内氏に犯罪の嫌疑が掛けられていると繰り返し発信し、竹内氏の妻が内容は虚偽だと刑事告訴していた。警察は立花容疑者の認否を明らかにしていない。 9日に竹内氏の妻はオンラインで会見し「逮捕の報道が出たことで、主人の仏前に報告しました」と明かし「本当に同じことが繰り返されてはいけないと思うし、これをきっかけに色んなことが明らかになって、これ以上の犠牲が生まれてほしくないと思います」と述べた。 スタジオには若狭勝弁護士が出演。若狭氏は「今回の事件で特殊性としては」とし、警察が「竹内さんが生きている時の名誉毀損だけでなく、竹内さんが亡くなった後の竹内さんに対して名誉毀損しているということなんですが…ふたつの名誉毀損の事実で逮捕しているっていうのが非常に意味合いがありまして」と指摘した。 続けて「ふたつで逮捕する、ふたつで起訴されると今度は判決の際にはですね、ふたつの事実を元にということだから、刑法の規定の下では普通の拘禁刑3年なんです、名誉毀損は。それが1・5倍増しされて最高刑が拘禁刑の4年半」とし「法律で決まっている。別に名誉毀損だけではないんです。他の犯罪でもふたつ事実があると1・5倍になるという決まりがある」と解説した。 続けて「今回の場合は死者に対する名誉毀損もやったことによって、警察、検察は刑の上限を4年6月ぐらい引き上げて、その上で求刑なんかを考える。それだけに悪質ですよ。死者に対する名誉毀損ってあんまりやらないんですけど、やっているってことで相当の捜査機関のメッセージ性、強い意志が表れていると思います」と解説した。