今年3月、警察官や検察官をかたる嘘の電話で佐賀県内に住む女性から現金約6000万円をだまし取ったとして、ニセ電話詐欺グループの25歳の男が再逮捕されました。 女性がだまし取られた金額は合計で約5億3500万円に上ります。 詐欺の疑いで再逮捕されたのは横浜市神奈川区入江に住むアルバイト(自称)・田中俊晃容疑者(25)です。 田中容疑者は、他のニセ電話詐欺グループのメンバーと共謀して今年3月22日から27日までの間、佐賀県内に住む60代女性に警察官や検察官をかたり「早くお金を返すためには、保証金を裁判所に払えばすぐに戻ってきます」などと嘘の電話をかけ、約6000万円をだまし取った疑いが持たれています。 警察によりますと、女性の自宅近くの防犯カメラには「受け子」とみられる人物と一緒に行動する田中容疑者が映っていて、警察は田中容疑者が犯行時の「見張り役」だったとみています。 取り調べに対し田中容疑者は「何もお話しすることはありません」などと話しているということです。 田中容疑者は3月19日から22日までの間にも同じ女性に対して嘘の電話をかけ、1億4000万円あまりをだまし取ったとして逮捕されていました。 被害に遭った60代の女性は今年2月から3月にかけて合計約5億3500万円をだまし取られていて、警察が事件の全容解明を進めています。