今年7月埼玉県飯能市で行われた市長選挙に立候補した野田直人容疑者(68)が、この選挙における公職選挙法違反(買収)の疑いで12日に逮捕されたことがわかりました。 警察によりますと、野田容疑者は今年7月に行われた飯能市長選挙において、自身の選挙事務所などで20代から40代の女性選挙運動員3人に対し、選挙期間中に野田容疑者のビラを配るなどした報酬として、およそ15万を渡した疑いなどがもたれています。 また、野田容疑者は今年2月、後援会事務所において50代の選挙運動員の女性に対し、選挙運動員への指示や報酬のとりまとめをする選挙運動の報酬を渡すことを約束した疑いももたれています。 野田容疑者の逮捕を受け、12日朝から警察は後援会事務所に家宅捜索に入りました。 選挙運動員の中には野田容疑者から「選挙の手伝い」として声をかけられたケースもあったということで、調べに対し野田容疑者は「その通りで間違いありません」と容疑を認めているということです。 警察は野田容疑者の選挙運動に関わった選挙運動員は十数人いると特定していて、野田容疑者がほかの選挙運動員らに対しても報酬を渡していた可能性もあるとみて、事件の全容解明を進めています。 野田容疑者はこれまで飯能市議会議長や飯能市議会議員を務めていて、今年7月現職の任期満了に伴い行われた飯能市長選挙で立候補しましたが落選していました。