広島市の住宅で母親を殺害したとして長男が逮捕された事件で、警察は母親の死因が失血死だと発表しました。 殺人の疑いで逮捕されたのは、広島市佐伯区皆賀の無職、持田建(33)容疑者です。 警察によりますと、持田容疑者は21日午後、自宅で母親の持田すみ(61)さんを刃物で殺害した疑いがもたれています。警察の調べに対し持田容疑者は、黙秘しているということです。 午後6時前、帰宅した夫が、1階のリビングで血を流して倒れている妻を発見。「妻が血だらけで意識がない」と110番通報しました。 すみさんは顔面や首に複数の深い傷があり、病院に運ばれましたが死亡が確認されました。警察は先ほど死因について、失血死だと発表。腕には抵抗の跡があったということです。 近隣住民 「近所の人が結構外に出てきて、もう騒然としていました。本当に怖いですね。身近でこんな事件をあまり見ないので」 近隣住民 「この辺はお年寄りも多いですから、家で倒れて亡くなったんじゃないかと思ったら、規制線とか貼られていて病死とかじゃないねって」 現場では22日、現場検証がおこなわれていました。 捜査関係者によりますと、長男の建容疑者は、すみさんを刺すなどした際、返り血を浴びたとみられ、服を着替えて現場の住宅から逃走したとみられることがわかりました。関与が疑われた建容疑者を警察官が捜索し、発見したということです。 警察は事件の詳しいいきさつを調べています。