茨城県高萩市安良川のアパートで住人の男性=当時(78)=が殺害された事件で、殺人容疑で6日逮捕された同居のめいで無職、女(57)が、家庭内で生活や仕事などを巡るトラブルがあったという趣旨の供述をしていることが8日、捜査関係者への取材で分かった。 市内の工事会社で働いていた男性は今年に入り退職しており、県警は女が経済的に困窮していた可能性もあるとみて動機などを調べている。 県警によると、女は2日、自宅で男性の胸や腹、背中を数十回にわたってハンマーで殴るなどして殺害した疑いがある。「殺すつもりはなかった」と殺意を否認している。 犯行当日の同日、2人が住むアパートの前を通ったという近所の60代女性は「部屋で女性が甲高い声を張り上げていたのを聞いて驚いた」と話した。 県警高萩署は8日、殺人容疑で女を水戸地検に送致した。女は午前7時すぎ、留置先の県警日立署で、Tシャツにマスク姿で移送車両に乗り込んだ。