東京・大田区の民泊で覚醒剤約100キロ押収 密輸容疑で男らを逮捕

覚醒剤を密輸したなどとして、警視庁などは、イギリス国籍のウエン・ダン・キム容疑者(24)ら3人を覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)などの疑いで逮捕し、10日に発表した。いずれも容疑を否認しているという。 薬物銃器対策課によると、ウエン容疑者が宿泊していた東京都大田区の民泊からは、逮捕容疑も含めて六つのスーツケースが見つかり、計97.7キロの覚醒剤(末端価格56億7千万円)を押収したという。 ウエン容疑者の逮捕容疑は、アメリカ国籍のスコット・レイモンド・ジェイソン容疑者(25)と共謀して9月17日、スーツケースに入れた覚醒剤約17キロ(同約9億7千万円)をロサンゼルス国際空港から羽田空港に密輸したというもの。 ■羽田空港使った密輸事件、過去最多 同日、同じ便で入国した別のアメリカ国籍の男(27)について、他のスーツケースで別の覚醒剤を密輸した覚醒剤取締法違反の疑いなどで逮捕。その後、防犯カメラなどの捜査で、ウエン容疑者らが覚醒剤の密輸に関わった疑いが浮上したという。 警視庁によると、羽田空港を使った薬物の密輸事件に関与したとして、今年だけで74人(70件)が逮捕されている(10月9日時点)。うち25件が覚醒剤で、今回のもの以外で、覚醒剤約345キロ(同約200億1千万円)が押収された。逮捕者数としては、過去最多の48人(45件)だった昨年1年間を上回っており、警視庁は警戒を強めている。(西岡矩毅)

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