韓国できのう夜、267人が乗った旅客船が座礁した事故で、一等航海士が取り調べに対し「携帯電話でニュースを見ていた」などと供述していることがわかりました。海洋警察は一等航海士ら2人を重過失傷害の疑いで逮捕しています。 きのう夜、韓国南西部の新安の海上で、済州島から韓国南西部の木浦に向かっていた旅客船が無人島の岩礁に乗り上げ座礁しました。 船には乗員乗客267人が乗っていて、海洋警察が全員を救助。27人が軽傷を負いましたが、いずれも命に別状はありませんでした。 海洋警察によりますと、操縦の責任者だった一等航海士は調べに対し「事故当時、携帯電話でニュースを見ていた」などと供述しているということです。 また、この海域は航路が狭く、船を手動で運航しなければなりませんでしたが、当時、自動運航になっていたことも判明。海洋警察は、この一等航海士ら2人を重過失傷害の疑いで逮捕しました。 海洋警察は航海記録などを確認し、事故に至った原因を調べる方針です。