東京・杉並区で立ち退きの強制執行のため、アパートを訪れた執行官など2人が刺され、死亡した事件で逮捕された住人の男が事件の前、「家賃を払う気もないし、部屋を出て行く気もない」などと話していたことが分かりました。 「本当に信じられないです。許せない、本当に」 家賃の保証会社の社長を務める男性が憤るのは、先週木曜に杉並区で起きた事件について。 アパートの家賃滞納による立ち退きの強制執行に訪れた執行官など2人が包丁で刺され、2人のうち保証会社勤務の小栗寿晃さん(61)が死亡し、住人の山本宏容疑者(40)が逮捕されました。 小栗さんは、男性の会社の従業員でした。 保証会社 社長 「温厚篤実っていうんですかね。本当に温厚で誠実で真面目でコツコツ型の人間なので、とにかく誠実ですよね。決して声を張り上げたりしない。おとなしい、誠実」 一方、山本容疑者については。 保証会社 社長 「ずっとどうしようもなく不誠実。許せない」 小栗さんが勤める会社の社長によりますと、山本容疑者はかつてIT系の会社に勤めていたものの退職。 生活保護を受給しながら2022年10月に事件があったアパートに入居しましたが、次第に家賃の滞納が始まり、おととし9月を最後に家賃を全く支払わなくなったといいます。 保証会社 社長 「電話をいくらしても、手紙で『折り返しをおねがいします』と言っても、全く無視される。(滞納額は)最終的には今年の1月までで98万3000円」 去年6月に、山本容疑者が住むアパートを訪れた際には。 保証会社 社長 「『家賃を払う気もないし、出て行く気もないんで、立ち退き訴訟をしてくれ』と言って、バーンと(アパートの)ドアをしめられちゃった」 そして、立ち退きの強制執行当日、小栗さんは命を落としました。 取り調べに対し、山本容疑者は。 山本宏容疑者 「生活保護を受けていたが、隙間バイトをするようになってから(生活保護を)打ち切られた。コロナ禍以降、就職する気になれなかった」 警視庁は動機などについて捜査を続けています。