スウェーデンの銃撃事件、10代の容疑者を逮捕 ギャング犯罪との関連を捜査

スウェーデンの都市ウプサラで3人が殺害された銃撃事件で、警察は4月30日、18歳未満の容疑者を逮捕したと発表した。 事件は29日、首都ストックホルムの北にあるウプサラの中心部の美容院で発生。容疑者はスクーターで逃走したとされ、警察が行方を追っていた。 警察は記者会見で、殺害された3人について、年齢は15〜20歳だが、身元が「100%」確認されたわけではないとした。 現地メディアなどによると、事件にギャング犯罪が絡んでいる可能性も警察は捜査している。被害者の1人は、有名なギャングのリーダーであるイスマイル・アブド氏の母親が2023年にウプサラの自宅で殺害された事件で、捜査の対象になっていたという。訴追はされなかった。 ■若者のギャング犯罪が増加 スウェーデンでは近年、10代が関係したギャング犯罪が続発している。破壊行為から殺人まで、さまざまな事件が起きている。 政府はこの問題に対処するとして、15歳未満の子どもについても警察の通信傍受を認める法案を提出している。 グンナー・ストロマー法相は30日の記者会見で、警察は具体的な証拠がなくても通信傍受ができるようになると述べた。 現地メディアによると、ストロマー氏は法案について、プライバシー侵害につながると認める一方で、10歳や11歳の子どもがギャングに勧誘されるのを阻止するために必要だと考えているという。 政府は、銃規制の強化も進める方針を示している。 今回の銃撃事件は、春祭りの行事ワルプルギスの前日に起きた。この行事では、大学都市のウプサラに多くの人が集う。 現地警察署トップは、ウプサラ全域で今後数日間、警察が大々的に警備にあたるが、さらなる暴力事件を回避できる「保証はない」と述べた。 (英語記事 Swedish police arrest teenager after fatal triple shooting)

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