口喧嘩サークルリーダー「183(イヤミ)」ら逮捕 半グレ「松本狂う」に人身売買未遂か

男性を車で拉致し、全裸で監禁した上、半グレ集団に売り渡そうとしたとして、大阪府警捜査4課が、生命身体加害略取、監禁、人身売買未遂の疑いで、大阪市浪速区の会社員、上平(かみだいら)竣容疑者(30)や大分市の無職、高野力容疑者(24)ら男や少年計6人を逮捕したことが分かった。いずれも半グレや交流サイト(SNS)上の口げんかサークルのメンバー。男性はサークルの元メンバーで、トラブルになっていたという。 府警によると、上平容疑者は「松本イサト」と名乗り、20人規模の半グレ集団「松本狂う」のリーダー。高野容疑者は、6千人規模の口げんかサークル「プレステージ」のリーダーで、「183(イヤミ)」と名乗っていた。 逮捕容疑は共謀し、4月7日午前5時ごろ、危害を加える目的で、奈良市内の路上を歩いていた当時19歳の男性を車に押し込んで連れ去り、大阪府東大阪市内の集合住宅で約6時間半、全裸にして監禁したなどとしている。また、高野容疑者らは上平容疑者に約20万円で男性を売り渡そうとした疑いもある。 府警によると、男性は同日午前11時45分ごろ、腹痛を訴えて、付近のコンビニのトイレに逃げ込み、「拉致されて、部屋で殴られたり、裸で土下座させられたりした」と110番。駆け付けた警察官が男性を保護した。男性は軽傷。 同課によると、プレステージはSNS上で、さまざまな設定の下、即興で口げんかをし、内容や面白さを競い合う活動をしていた。男性は2年ほど前からメンバーだったが、今年2月に脱退。その後、SNS上で他のメンバーの動画を勝手に公開するなどし、高野容疑者らとトラブルになっていたという。 同課は「プレステージ」について、匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の可能性があるとみて捜査。事件は高野容疑者が主導したとみて詳しい経緯を調べる。

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