7月26日に、佐賀県伊万里市の住宅街で発生した強盗殺人事件で、警察は現場のすぐ近くに住むベトナム国籍で技能実習生の男を逮捕・送検しました。 佐賀県警伊万里警察署 平川博幸署長 「先ほど伊万里市内在住の男24歳を逮捕しました。今後捜査を尽くし、事件の全容解明に努めます」 強盗殺人などの疑いで逮捕・送検されたのは、ベトナム国籍で、伊万里市内で食品加工を行う技能実習生ダム・ズイ・カン容疑者24歳です。警察によりますと、ダム容疑者は7月26日午後、伊万里市東山代町の住宅に押し入り、この家に住む日本語講師の椋本舞子さん(40)をナイフで脅して現金1万円余りを奪ったうえ、抵抗した椋本さんの首や腹などをナイフで切り付けて殺害した疑いがもたれています。また、同じ家に住む椋本さんの母親も首などを切り付けられ、けがをしましたが、容疑者がいない出入り口から逃げ出し、近隣住民に助けを求めて病院に搬送されました。母親は命に別条はありません。 警察は、ダム容疑者とみられる人物が映っていた被害者宅のインターホンの画像などをもとに捜査。自宅にいたダム容疑者を7月27日夕方に任意同行し逮捕につなげました。警察の調べに対しダム容疑者は「何も話したくありません」 と、容疑を否認しているということです。 ダム容疑者の住むベトナム人実習生の寮からは凶器とみられる血の付いたナイフが押収されています。警察は犯行の動機や、事件発生時の状況などを詳しく捜査しています。