カンボジアの拠点で特殊詐欺に関与したとして日本人が逮捕された事件で、指示役とみられる中国籍の男女2人が、別の拠点でも特殊詐欺に関与していた可能性があることがわかりました。 中国籍の王少凡容疑者(33)とスン・ジアシュエン容疑者(22)は5月、他の人物と共謀して愛知県知多市の男性(48)に警察官などをかたる電話をかけ、現金合わせて500万円をだまし取った疑いで9日に送検されました。 2人は摘発されたカンボジアの拠点で、「かけ子」である日本人29人への指示役と通訳を担っていたとみられています。 警察への取材で、2人は摘発後も複数回、東南アジアに渡航していたことがわかりました。 また拠点からの詐欺電話と同じような電話が、摘発後も続いていたということで、警察は2人が別の拠点でも特殊詐欺に関与していた可能性があるとみて捜査しています。